EVER GREEN

後書きならぬ座談会その8

マリーナ「ここに来るのも久しぶりだねぇ(紅茶を飲みながら)」
リズ  「ホント。一年以上たってるよね(同じく紅茶を飲みながら)」
カリン 「いいんでしょうか。僕達がこんなところにいて」
リズ  「いいんじゃない? 使える場所は使わなきゃ」
ショウ 「…………」
マリーナ「どうしたんだい?」
ショウ 「いや……」
リズ  「ショウくんとシーナさんのぶんも入れるね」
まりい 「ありがとう」
ショウ 「……ツッコミがいないって実は大変だったんだな(深々とため息)」
まりい 「うん。ショウもどちらかというとボケ気質だよね」
ショウ 「…………(絶句)」
カリン 「そう、ノボルさんが言っていたんですよね(慌ててフォロー)?」
まりい 「うん。だから気をつけろって。……気をつけろってどういう意味なんだろう」
ショウ 「…………(再び絶句)」
リズ  「『あの野郎、あとで絶対ぶっつぶす』とか思ってるでしょ(顔覗き込んで)」
ショウ 「思ってない」
リズ  「ホントに?」
ショウ 「……少しは」
リズ  「今の、冗談だよ(真顔で)?」
ショウ 「…………」
カリン 「すみません。ああいう人なんです」
ショウ 「…………(色々な意味で沈黙)」
マリーナ「ほら、いつまでもだべってたって仕方ないだろ。話進めるよ」
リズ  「今回はアルの大ピンチだったよね」
カリン 「ひどい傷でしたよね。アルベルトさん大丈夫なんでしょうか」
リズ  「なるようにしかならないんだろうけど、ノボルくんきついよね」
ショウ 「だろうな」
リズ  「シーナさんもお出かけしてたんだよね?」
まりい 「うん。ちょっと」
マリーナ「そこまでにしときな。これからの話にかかわってくるんだから」
リズ  「はーい」
カリン 「アルベルトさんも心配ですけど、僕はノボルさんの方が心配です」
ショウ 「ああ。でも自分で乗り越えるしかない」
まりい 「うん。だから私達は――」
リズ  「わたし達にできることを。でしょ?」
まりい 「うん」
リズ  「じゃあ次回までごきげんよう。またねっ!」

みんながいなくなった後
まりい 「…………」
ショウ 「俺達が信じるしかないだろ」
まりい 「うん。……がんばって。昇くん」

2006年4月30日 某所にて

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