EVER GREEN

後書きならぬ座談会その7

昇     「ようやく終わったな」
アルベルト「終わりましたね」
シェリア  「話はそこまで長くはなかったけど、連載している期間が長かったわね」
昇     「仕方ないだろ。作者の奴、第一部(SkyHigh,FlyHigh!)で手間取ってたみたいだし」
アルベルト「予定としては2005年の12月までに終わらせたいそうですけど、どこまで信用していいのでしょうねえ」
昇     「……本っ当に変わってないな。その嫌味な言い回し」
アルベルト「お褒めに預かり光栄です(にっこり)」
昇     「だから――」
諸羽   「(手をパンパンと叩いて)はいはい。じゃれあいはそこまでにしてさっさと話進めるよー」
昇     「じゃれあいって、あのな(汗)」
シェーラ  「そうだな。今は時間がおしい」
昇     「……相変わらず、お前らって人の話無視するよな」
諸羽    「もともと、今回の章自体が本編には書くことのなかった話だったんだって」
シェリア  「え? そーなの?」
諸羽    「ほんと。六章が終わったあと、即シェーラの国に行くはずだったんだけど、それじゃああまりにも話の展開がアレだったからあえて間を置いたみたい」
昇     「アレってなんだアレって」
アルベルト「確かにアレですからね。もっとも作者としてはリハビリも兼ねてだったそうですが」
昇     「お前わかってて言ってる(ジト目)?」
アルベルト「さあ(あっけらかんと)?」
シェーラ  「しかし今に始まった話ではないが、ノボルがとことんヘタレていたな」
昇     「まて。お前その用語どこで教わった」
シェーラ  「モロハから」
諸羽    「ええと、『へたれとはどういう意味だ?』って聞いてきたから大沢みたいな人だよって(額に汗)」
昇     「お前……(ジト目)」
アルベルト「大変素晴らしい解答ですね。それだとすぐに理解できますから」
シェーラ  「まったくだ。おかげで地球についてまた一つ理解を深めることができた」
昇     「んなもんで深めんでいい!」
アルベルト「では恒例のあれといきましょうか」
昇     「恒例ってまさか(慌てて引き下がる)」
シェリア  「今回は匿名希望のM.Yさんからのリクエストだって(どこからかもって来たハガキを読みながら)」
昇     「お前、何ハガキなんか読んでる! シェーラも何人の体柱にくくりつけようとしてる!」
シェーラ  「犠牲は一人で充分だ(淡々と)」
アルベルト「体をはって読者様の要望に応える。まさに主人公の鏡ですね(笑顔で、手にはなんか持ってるらしい)」
昇     「オレ主人公やめる。やめるから他の奴にしてくれ」
アルベルト「何を今さら」
諸羽    「大沢。キミの勇姿は忘れないよ(十字をきって)」
昇     「勝手に人を殺すな――」

ゴン。

アルベルト「わかりましたか? これが『ヘタレ』と言うんですよ(満足そうに)」
シェーラ  「……よくわかった」
シェリア  「(ハガキ読んでる)今回の鈍器はペットボトルでした。なんでもドイツ製で中身は……『こーら』って何?」
アルベルト「地球にある炭酸飲料です。体にはあまりよくなさそうですけどね」
シェリア  「日本製じゃいけなかったの?」
アルベルト「それだと威力が衰えてしまいますから(にっこり)」
諸羽    「次はいよいよシェーラの故郷。今度はまた前編、後編に別れるって」
シェーラ  「当然だ。これだけ待たせておいてすぐ終わってたまるものか」
諸羽    「次からはなかなかシリアスになってくみたい。どうなるのかなー」
シェリア  「なるようにしかならないでしょ」
アルベルト「……そうですね」
シェーラ  「確かに」
諸羽    「じゃあ次章『沙城(さじょう)にて(前編)』でお会いしましょう。まったねー」

昇     「……頼む。だれかペットボトルは武器にするもんじゃないって教えてやってくれ(うわごと)」

2005年 7月24日 某所にて

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