EVER GREEN

後書きならぬ座談会その4

昇     「えーと。今回は突っ込みたいことがある」
アルベルト「なんですか? やぶからぼうに」
昇     「前回の後書きで作者、何か言ってなかった?」
アルベルト「言ってましたね。確かに。誰かさんと誰かさんの関係に決着がつくとかつかないとか」
昇     「……全っ然ついてないんですけど」
アルベルト「ついてほしかったんですか?」
昇     「……それは、その……(もごもごと口ごもる)」
アルベルト「いけませんねえ。それくらいでうろたえていたら先がおもいやられます。せっかく作者があなたのために大舞台を用意しているというのに」
昇     「あるのか!? オレに(期待に満ちたまなざしで)!?」
アルベルト「それはあなたの心がけ次第ですね。日々精進することです」
昇     「よし。やってやる。やってやるぞ(無意味にガッツポーズ)!」

諸羽    「何? あれ(二人のやり取りを見て)」
シェーラ  「気にするな。いつものことだ(昇を見ることなく冷淡に言い放つ)」
諸羽    「ふーん。ま、いいけど。ところでここってどこなのさ?」
シェリア  「それがアタシにもよくわかんないの。ショウ、知ってる?」
ショウ   「いや……(言い出そうとするも思うところあって口をつぐむ)」
諸羽    「関係って言えば、キミ達はどうなの? つきあってるんじゃないの?」
ショウ   「なっ……(とたんに顔を赤らめる)」
シェリア  「なんか、ここの男性陣ってみんな純情よね」
ショウ   「(ため息をついて)あのな。俺とシーナは一年前から旅をしていた仲間。相棒なんだ。それ以上でもそれ以下でもない」
まりい   「……そうなの?」
ショウ   「……俺にそんな話をふるなよ(明らかにうろたえている)」
諸羽    「ん? こんなところにメモがある。……なになに? 『今度こそ二人に決着がつきます。主人公には男になってもらいます。相当長い話になるけど頑張れ』だって」
昇     「何をどうがんばれと(どうやら現実に帰ってきたらしい)」
諸羽    「さあ?」
シェリア  「とにかく、決着は次の章でってことね。ノボル、がんばってね」
昇     「だから、何をどうがんばれと」
アルベルト「がんばってください。強く生きるんですよ」
昇     「なんだよ。その妙に憂いを帯びたその眼差しは」
アルベルト「いえ、気にしないでください(笑顔で)」
シェーラ  「……(なぜか肩に手を置く)」
ショウ   「ノボル……(何かを言いかけて首をふる)いや、なんでもない」
昇     「なんだよみんなして! 余計気になるだろ!」
諸羽    「……あ。続きがあった。『恒例の鈍器シリーズは続きものなので次回に持ち越します』だって」
昇     「恒例ってなんだよ恒例って(ちょっと涙目)!」
シェリア  「とにかく続きはまた今度。じゃーねー」

2004年1月24日 某所にて

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