昇 「えーと。今回は突っ込みたいことがある」
アルベルト「なんですか? やぶからぼうに」
昇 「前回の後書きで作者、何か言ってなかった?」
アルベルト「言ってましたね。確かに。誰かさんと誰かさんの関係に決着がつくとかつかないとか」
昇 「……全っ然ついてないんですけど」
アルベルト「ついてほしかったんですか?」
昇 「……それは、その……(もごもごと口ごもる)」
アルベルト「いけませんねえ。それくらいでうろたえていたら先がおもいやられます。せっかく作者があなたのために大舞台を用意しているというのに」
昇 「あるのか!? オレに(期待に満ちたまなざしで)!?」
アルベルト「それはあなたの心がけ次第ですね。日々精進することです」
昇 「よし。やってやる。やってやるぞ(無意味にガッツポーズ)!」
諸羽 「何? あれ(二人のやり取りを見て)」
シェーラ 「気にするな。いつものことだ(昇を見ることなく冷淡に言い放つ)」
諸羽 「ふーん。ま、いいけど。ところでここってどこなのさ?」
シェリア 「それがアタシにもよくわかんないの。ショウ、知ってる?」
ショウ 「いや……(言い出そうとするも思うところあって口をつぐむ)」
諸羽 「関係って言えば、キミ達はどうなの? つきあってるんじゃないの?」
ショウ 「なっ……(とたんに顔を赤らめる)」
シェリア 「なんか、ここの男性陣ってみんな純情よね」
ショウ 「(ため息をついて)あのな。俺とシーナは一年前から旅をしていた仲間。相棒なんだ。それ以上でもそれ以下でもない」
まりい 「……そうなの?」
ショウ 「……俺にそんな話をふるなよ(明らかにうろたえている)」
諸羽 「ん? こんなところにメモがある。……なになに? 『今度こそ二人に決着がつきます。主人公には男になってもらいます。相当長い話になるけど頑張れ』だって」
昇 「何をどうがんばれと(どうやら現実に帰ってきたらしい)」
諸羽 「さあ?」
シェリア 「とにかく、決着は次の章でってことね。ノボル、がんばってね」
昇 「だから、何をどうがんばれと」
アルベルト「がんばってください。強く生きるんですよ」
昇 「なんだよ。その妙に憂いを帯びたその眼差しは」
アルベルト「いえ、気にしないでください(笑顔で)」
シェーラ 「……(なぜか肩に手を置く)」
ショウ 「ノボル……(何かを言いかけて首をふる)いや、なんでもない」
昇 「なんだよみんなして! 余計気になるだろ!」
諸羽 「……あ。続きがあった。『恒例の鈍器シリーズは続きものなので次回に持ち越します』だって」
昇 「恒例ってなんだよ恒例って(ちょっと涙目)!」
シェリア 「とにかく続きはまた今度。じゃーねー」
2004年1月24日 某所にて