美由希 「二人でお祭り来るのって久しぶりだね」
雅史 「この場合二人で来たって言わないだろ。俺はバイトの休憩中でたまたま居合わせただけだし。それにあの妖精もいるんだろ?」
美由希 「うん。そこにいる」
雅史 「そこって……蚊取り線香かよ。いいのか? 虫扱いして」
ユキ (おれは虫じゃねぇ……)
美由希 「あ、なんかバテてる。妖精ってやっぱり虫の部類に入るのかなー?」
雅史 「知るか」
美由希 「うう、兄貴のいけずぅ。大学じゃ習わないの?」
雅史 「ああ、習わない。バイト残ってるからもう行くぞ」
美由希 「待って。あ、ほら、花火!」
雅史 「……ったく」