リズ 「さて、やってきました座談会! 今日はいつもより大人数で進行しています♪」
カリン 「本当に大人数ですよね」
昇 「…………」
アルベルト 「どうしました? ノボル」
昇 「オレ、なんでこんなことやってるんだろー(遠い目)」
まりい 「昇くん、もしかして体の具合でも悪いの(心配そうに)?」
昇 「そうじゃない。ちょっと展開についていけないというか……」
シェーラ 「何を今さら」
シェリア 「そうそう。ここじゃ堅いことはヌキよ?」
昇 「……じゃあ、とりあえず。つっこんでいい?」
リズ 「(笑顔で)いいよ?」
昇 「まず。なんで別れたはずのアンタたちがここにいるんだ」
リズ 「ここだから」
昇 「答えになってないっ! あと、あの絵はなんなんだよ!!」
リズ 「絵って、あの絵(そう言って壁にかかっている絵を指差す)?」
昇 「その絵! 本物か偽物か知らないけど、なんでこんなところにあるんだよ(テーブルをバンバンたたく)」
リズ 「お兄ちゃんのおみやげ。とっても珍しいんだって」
昇 「……(一体あの人はどこまで旅してるんだ)。
……次。読者の人も(多分)気になってると思うんだけど、アンタ達って一体何者なんだ?」
リズ 「前も言ったでしょ? 『お兄ちゃん』の妹だって」
カリン 「ノボルさんが聞きたいのはそういうことではないと思いますけど?」
マリーナ 「あたし達は、もしかしたら第三部に出ていたかもしれない幻のキャラだよ」
昇 「第三部って、過去の話になるんじゃなかった?」
リズ 「それとは別。正確には第一部を書いている途中に書いていた話にわたし達は出ていたの。結局おしゃかになったもんだから、その時の設定だけそのままここに登場したってわけ」
シェリア 「じゃあもう出てこないの?」
カリン 「それは作者のみぞ知るってところですね」
昇 「アンタ達も大変なんだな」
リズ 「ノボルくんほどじゃないと思うけど(何かを見透かしたような笑顔で)?」
昇 「……(極悪人に次ぐ、何を考えてるかわからない人だな)」
アルベルト 「さて、時間ですね。そろそろ帰るとしましょう」
昇 (反射的に頭をカバーする)
カリン 「どうしたんですか? 頭が痛いんですか?」
昇 「……いや、この前のことがあるから……」
カリン 「この前?」
昇 「うん。この前あいつが……」
ガッ!
昇 「…………(叫ぶ間もなく撃沈)」
カリン 「……今のは一体(汗)」
アルベルト 「気にしないでください。師弟のほほえましいスキンシップです」
カリン 「……そうですか……(色々と聞きたいことはあるが怖くてつっこめない)」
シェリア 「……角、だったわね」
シェーラ 「……角、だったな」
まりい 「……昇くん大丈夫かな?」
リズ 「……あの絵、血がついてない?」
マリーナ 「……つくづく不幸な子だねぇ」
アルベルト 「皆さんどうかしましたか(すごみのある笑みで)?」
一同 『いいえ』
シェリア 「……えーっと。次の章は今までで一番長い話になるんですって。とは言っても前、後編だからあまり変わりばえしないかもしれないけど」
まりい 「うん。昇くんと誰かの関係に決着がつく――って、誰のことだろう?」
シェーラ 「……(今回だけはお前に同情する)」
カリン 「それでは皆さん、機会があればまたどこかで」
リズ 「あ。ねぇねぇ。あの絵ってなんて言うの(アルベルトの腕の中にある絵を指差して)?」
まりい 「確か『モナリザの微笑み』だったと思うけど……」
2003年 10月10日 某所にて