矢崎真名さんからのいただきものです。

Forever

  旅人は飛びたった

  いつもと変わらずに また朝がくれば近くにいて、あいさつでもしていくかのように 旅人は、誰かに何かを遺していって、また、どこかへと去っていく
 それは、きっと他人にとってはあまりにも何気ないものであったり、けれど、何物にも代え難い大切なものであったりして

 何かが大きく変わったわけではないけれど ただ前を向き歩いていこうという再認識させられたような感じ

 きっとまだ、この先だって色んなことがあるはずなのに 今この時だけは、色んな思いでいっぱいで なんにも言えない 

 後ろをふり返るばかりはもう、やめた それでは、やっていけないから
  だからといって、先のことが見える訳じゃないけど 今は今で、充分で 改めて、色んなことに“ありがとう”って言えること 大事にしたい
 誰かの優しさだったり、心だったり、 いなくなってしまった人達の思いだったり、そういうことも 忘れたく、ない
 だから、今を大事にして 歩いていける
  未熟者達の奏でるロンド それはあまりにもつたなくて、不器用で、けれどどこか優しくて まるでそれは いつかの気負わないダンスパーティーのよう

   決してきれい事ばかりじゃない世の中で きっとまた傷ついて、泣き出して、立ち止まるときもあるのだろう
 それが許されないことだって、あるのだろう
 けど、生きている限りそれは誰にだってあることで
 それぞれが一生懸命になって、よくしていこうともがいてるから
 どうしようもなくても、現実は前だけを見なきゃいけないから
 それでも苦しいときは、誰かに助けてもらうことは悪いことじゃないって
 いつかそれが笑い話にできればいいと、思えるように
 あがいたって、つまずいたって、泥だらけでも 誰かに笑われても、蔑まれたって、いい。

 それでも俺は、生きているのだから ただ精一杯生きていることしかできなくても

 俺は 生きる 


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